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四方山の話

2019.10.30

お母さんの来院のお付き合いで来た女の子


童話集を読んでいましたので


そんな四方山


ユング分析心理学という学派がある


この派は昔話や口承文学の中に埋もれた人類共通のテーマの発掘が得意


確かそうしたものを元型といっていたような・・・


たとえば


白雪姫


「鏡よ鏡よ鏡さん世界で一番美しいのはだーれ?」


の有名なフレーズ


そのとは・・・?


ユング派の解釈は (原著では王様)


その鏡(王様)が成長した娘(原著では姫)である白雪姫が一番と答える時がやってくる


それを聞いた母親である妃が嫉妬にかられた変貌の姿が魔女


こんな解釈です


なんと


娘の成長に伴う母親の心理的葛藤のテーマを発掘しています


ユング的には母娘元型とでも言うのでしょうね


私は学生時代に日本の有名なユン派心理学者の著書にはまった経験があります


その著者が娘をもつ母親に受けた質問に


「いつまでが子育てなのでしょうか?」


と問われ


「娘さんが本気で好きな人を見つけるまで」


とお答えになっておりました


今回の白雪姫も


王子の出現でハッピーエンド


でも同時に


魔女に変貌しなくて済むようになった母親である妃のハッピーエンドでもあるんですね


ちなみに


童話や昔話では山や森に逃げ来むことが多い(白雪姫はそこで魔女・小人・王子と出会う)


現実逃避から空想の世界に避難することを意味しているとか・・・


そうした想像の世界にはさまざまながいるんですね


先ほどの著者は


この空想に逃げ込む時期(主に思春期)をさなぎの時期・こもりの時などと表現していたような記憶があります


そしてとても大切であることも・・・


卵の殻のようなものとも・・・


外から無理につついて壊してダメ


自分でなかからつついて出てくるまであたためて待ちなさい


とアドバイスされていた著書もあります


ちなみに ちなみに


このユング派分析心理学の資格認定


世界最難関のひとつとされています


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