今回紹介の患者さんは私

人生上最強のぎっくりでした

起き上がるのに何分もかかり、　靴下がはけなく、院に到着しても車から降りるのに難儀する

実につらい痛みでした

どうにかこうにかやっとの思いで来院される患者さんのお気持ちがよくわかり心から同情

ただ

私の得なところは、腰が破壊されたわけではないことも、絶対安静が必要でないことも知っています

だから痛みはつらいですが、上乗せの不安や恐怖が生まれません

何とか仕事もこなしました

オーストラリアの急性腰痛ガイドラインには仕事も可能ならＯＫとさえ書いてあります

他の国のガイドラインも似たり寄ったり

いつも患者さんに指導する動作を行ない痛みの波が通り過ぎるのを待つだけです

対応した患者さんたちは「先生でもぎっくりになるんですか？」と

びっくりされていましたが

条件は誰でも一緒

虫歯を治療中の歯医者の先生もいるでしょう

内科の先生だって風邪も引くでしょう

消化器科の先生だって、それなりのものを食べれば、きっとおなかを下すはず

違いはその後の対応

中でもその症状から生まれるマインド上の苦しみが少ないことが一番強み

一週間でほぼ普通に施術できるようになりました

ただ妙な姿勢で施術していたためでしょうか

右の脚にシビレが出ています

でも

これも神経の圧迫による坐骨神経痛ではなく、臀部側面の筋スパズムの関連痛とわかるため、その対応をして新たな波が過ぎ去るのを待てています

海（生活環境）には波（出来事）があります

誰の身にも痛みの波がやってくることはあるでしょう

波を完全にコントロールしようったって無理

上手く波をやり過ごすことが唯一できること

波も海だと知ることも大切