2019.05.15
都内でフェルデンクライスメソッドを指導したいる方
友人のピラテイスインストラクターの紹介で来院
ご自身の症状というよりも、教室内での生徒からの質問に対する疑問がメイン
もちろん、ボデイワークのキャリアもあるため左右均等やまっすぐなどの骨格がないことも、骨格は皆個性的であることも知っています
ワークの際に左右の感覚的な違いを感じる仰向けでの際に、生徒さんから出た質問がこれ
その場のほとんどの生徒さんが左の肋骨の出っ張りが目立っていました
左右は理由があり違っているのは知っているのですが
なぜ左が出っ張るのですか? という質問にたいする回答に困ったとのこと
実はこの特徴
右利きの方が身につける一般的な骨格の構え
右手で作業する場合、右肩が前にでます
一緒に体がついていったら正面ではなく、左斜めを向いてしまいます
右の肩が前に出ても体は正面に向きたいわけですから
右胸(肋骨)を後ろに引く必要が出てきます
こうすることで
正面に向いたまま右腕を前に出すことを容易にしているのです
だから、右手で握手するときに、正面向いて握手できるのです
体が反対に回旋しなければ、右手を差し出したときに斜めに向いてしまいます
右腕を利き側として活かす生活はこのパターンの連続
体は効率をもとめてこの左前、右後ろの回旋を記憶します(筋膜がその主役)
左前、右後ろに体(肋骨)を回旋したのですから、左の肋骨が前に出ます
これが骨格的な面での答え
当然、仰向けに寝れば左の肋骨が突き出て目立ちますね
それに付随して
胸椎はねじっ分だけ横に倒れる関節構造をしています
だから
右後ろにねじった分右に傾く
その影響で右の肩が左に比べて低くなる
利き側の方が指2~3本程度低いことが多いのはこの関節連動の影響です
いやでも自然と起こる関節の構造による連動をカップリングモーションといいます
要は
質問のような身体パターンは必要から生まれた工夫
もちろん異常ではありません
同じ右利きでも、これ以外のパターンを身につける方もいるため
すべての右利きの方がこのとおりではありませんが
圧倒的多数です
これが一番簡単な工夫だから
いちど自分でも試してみてください
仰向けで肋骨を触れば左のほうが目立つ
お辞儀をすれば右の背中が盛り上がる(左前、右後ろに肋骨を回旋させたから右肋骨が後方に移動)
鏡を見れば右肩が低い
平らなところに仰向けに寝れば右肩が浮き気味
背中をかくとき利き腕は後ろに回りにくい(右肩が前方にあるため)
これらの差は上記のような必要から生まれた工夫に由来します
ちなみに私は一時期フェルデンクライスの研修を受けたことがありますが
ワークの際に気持ちよくてついうとうと・・・
でもフェルデンクライスでは途中寝入ってしまうこともそのときの表現として受容されます
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