温心堂接骨院 インフォメーション&コラム

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・ケース紹介・ しゃがめない

2019.04.10

小学六年生の男の子


主訴は踵を地面につけてしゃがめないこと


痛みでの相談ではありませんでした


体育の授業でしゃがんだ際に後ろに倒れてしまうため、爪先立ちでないとしゃがめないことに悩んでいました


当人以上に親御さんが何かの異常ではと心配な様子


ですがこれ


まったく異常ではありません


しゃがむという動作にかかわる関節には主に 腰仙角 股関節前捻角 膝関節 距腿関節 距骨下関節 リスフランやショパール関節といったものの複合動作によって成り立ちます


そしてたいせつなのは


こうした関節の形や可動域は個人差が大きいこと、皆違うのです

 

指が極端に反らせるものもある 手をつけば肘が反るものもある のけぞればすごく後ろに体が曲がるものもある 脚を伸ばせば反るひざもある 足の開く角度も違う 


角度だけでなく


大きさ 太さ 彎曲度合い ことごとく個性的


とにかくすべて同じはありません


すべての人の顔が違うのと一緒


靴のサイズがみな違うのと一緒


手を開けば皆大きさが違うのと一緒


そうした骨格の特長によりしやすい動作や楽な姿勢もみな違うのです


骨格標本どおりに全員一律になることなどありません


そうした違いがむしろ大切


この世の骨格的な表現はバラエテイーにとんでいます


特徴があるから個人として表現されるのだし認識が可能


実は関節の形状から、しゃがむと踵より後ろに重心線が移動する骨格もあるのです


今回の男の子もそう


異常ではなく特徴です


努力で変えられるものでもありません


大切なのは正しく知ることだけ


治すような要素がなかったため


十分説明をし納得を得てそのまま終了となりました


本人も親御さんもほっとした様子でした


骨格はちょっとやそっとの事では形が変わるものではありません


かわってしまったらエステを受けたら本当の意味で皆別人になってしまいますね


エステの後でも誰かはわかるものですものね


本人なりに変わることはあるでしょうが


本人なりの本人は変わりません


ちなみに骨性制限以外のもの(バランス不全や柔軟性欠如)は踵をつけたまましゃがめるようになるケースもあります


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